GP6000-STD-MM01-JA.00

ドキュメントについて

本書の適用範囲

本書では、産業または FA システムで使用される HMI (Human Machine Interface) デバイスである GP6000 シリーズ の仕様、設置、操作、保守について説明しています。

本書は、システムの設計、またはコンポーネントの設置やメンテナンスを行うユーザーを対象としています。

有効性に関する注意

本書は GP6000 シリーズスタンダードモデルを対象として書かれています。

本書に記載されている製品の特性は、www.pro-face.com に掲載されている特性と一致することを意図しています。継続的改善を目指す当社の企業戦略の一環として、情報をより明確かつ正確なものにするため内容を改訂させていただく場合があります。この文書に記載されている特性と、www.pro-face.com に記載されている特性が異なる場合は、www.pro-face.com に最新の情報が記載されているとお考えください。

製品関連情報

本製品は、一般的な産業または FA システムでの使用を目的として設計、開発、製造されています。

  • 本製品は航空機器、航空宇宙機器、幹線通信機器、原子力制御機器、生命の維持に関わる医療機器などの極めて高度な信頼性・安全性が求められる用途への使用を想定しておりません。これらの用途には使用できません。

  • 本製品を運送機器 (列車、自動車、船舶等)、防災防犯装置、各種安全装置、生命の維持に関わらない医療機器などの、機能・精度において高い信頼性・安全性が求められる用途で使用する場合は、組み込まれるシステム機器全般として、冗長設計、誤動作防止設計等の安全設計を施す必要があります。

定められた範囲外の方法で装置を使用した場合、装置の保護性能が損なわれることがあります。

危険
感電、爆発、閃光アークの危険性
  • システムのカバーまたは部品を取り外す前、および付属品、ハードウェア、またはケーブルの取り付け / 取り外しの前に、装置のすべての電源を外してください。
  • 本製品の取り付け / 取り外しの前に、本製品および電源供給元の両方から電源ケーブルを外してください。
  • 電源オフの確認の際は、必ず正しい定格の電圧検出装置を使用し、電源が供給されていないことを確認してください。
  • 本製品に電源を入れる前に、システム内のすべてのカバーおよび部品を取り付けて固定してください。
  • 本製品を使用する際には、必ず指定の電圧をご使用ください。DC モデルは 24 Vdc、AC モデルは 100 ~ 240 Vac の電源を使用するように設計されています。電源を入れる前に、デバイスに DC 電源と AC 電源のいずれが供給されているかを常に確認してください。
  • 本製品を Class I、Division 2、Groups A、B、C、D の危険区域で使用する場合は、オペレーターが工具を使用することなく本製品背面部に触れられないようエンクロージャーに取り付けてください。
上記の指示に従わないと、死亡または重傷を負うことになります。

重要な警告表示およびシステム機能には、独立した冗長性のある保護ハードウェアか、機械的インターロックが必要です。

外部電源や本製品の故障や誤作動に備え、システム全体が安全側に働くよう本製品の外部で安全回路を設計してください。

  • 機器の正常な動作を中断または阻止するように設計されたインターロックおよびその他の回路 (非常停止、保護回路、相反する動作の回路など)、および位置決めなど機械の損傷を防止するように設計された回路は、製品の外部で構築してください。

  • ウォッチドッグタイマエラーなどの異常を検出すると製品は動作を停止します。監視できない I/O 制御領域でエラーが発生した場合、予期しない I/O 動作を引き起こす可能性があります。そのため、フェールセーフ回路や機構を構成することが重要です。

  • 出力ユニットのリレーやトランジスタなどの故障によっては、出力が ON または OFF のままになることがあります。重大な事故につながる可能性のある出力信号については、必ず本製品の外部で監視回路を設けてください。

本製品が起動する前に、本製品に接続されている外部機器および負荷制御電源に電源供給されるように回路を構成してください。

本製品の電源をいったん切って再投入する場合は、10 秒以上待ってから再度電源を入れてください。電源を切ってすぐに立ち上げると、適切に稼働しない場合があります。

人的損害や物的損害をもたらす、または装置の安全性を損なうおそれがあるスイッチは、タッチパネル上に設けないでください。重大な動作を行うスイッチは本製品以外の装置や別のハードウェアスイッチより行うようシステムを設計をしてください。

本製品が何らかの原因で動作しなくなった場合 (例:バックライトが点灯しない)、機能状態を確認するのが困難になったり不可能になることがあります。緊急停止等、速やかに実行しないと危険を引き起こす可能性のある機能は、必ず本装置から独立させて設置してください。

警告
制御不能
  • 制御手法の設計者は制御パスの障害モードが発生するおそれを考慮する必要があり、特定の重要制御機能については、パス障害の最中および終了後に安全な状態を実現するための方策を準備しておく必要があります。重要制御機能の例としては、緊急停止、オーバートラベル停止、停電、および再起動があります。
  • 重要制御機能に対しては、別のまたは冗長性のある制御パスを用意してください。
  • システム制御パスには、通信リンクが含まれることがあります。予期しないリンクの転送遅れや障害について考慮する必要があります。
  • あらゆる事故防止規制および地域の安全性ガイドラインを遵守してください。
  • 運用を開始する前に、各実装について、正しく動作するかどうかを個別に十分にテストする必要があります。
  • 機械制御システムの設計では、バックライトが動作しなくなる可能性、オペレーターが機械を制御できなくなる可能性、または機械の制御で誤操作をする可能性を考慮する必要があります。
上記の指示に従わないと、死亡、重傷、または機器の損傷を負う可能性があります。

詳細については、NEMA ICS 1.1 (最新版) の『Safety Guidelines for the Application, Installation, and Maintenance of Solid State Control』と、NEMA ICS 7.1 (最新版) の『Safety Standards for Construction and Guide for Selection, Installation and Operation of Adjustable-Speed Drive Systems』、またはお客様の特定の区域に適用される同等の規制を参照してください。

警告
装置の意図しない動作
  • 本製品の利用には制御システムの設計やプログラミングに関する専門技術が必要です。本製品のプログラミング、据え付け、改造、使用ができるのはこうした専門技術を持つ人のみとします。
  • 本製品を、モーターの始動 / 停止や電力制御などの重要なシステム機能を制御する唯一の手段として使用しないでください。
  • 本製品をデバイスの過熱や過電流の通知などの重要な警告を行う装置として使用しないでください。
  • 必ず本製品とともに提供されているソフトウェアをご使用ください。その他のソフトウェアをご使用になる場合は、十分な動作確認と安全確認を行ってください。
  • 適用されるすべての安全規定および地域の基準、指令に従ってください。
上記の指示に従わないと、死亡、重傷、または機器の損傷を負う可能性があります。

以下の特性は液晶パネルに特有の基本特性で、故障ではありません。

  • 液晶ディスプレイの画面を視野角外から見ると、表示内容の明るさにムラが生じたり見え方が変わることがあります。液晶パネルにクロストーク (表示延長上の影) が現れる場合があります。

  • 液晶ディスプレイの画素には細かい斑点 (黒点、輝点) が生じる場合があり、カラーディスプレイは時間の経過と共に色が変わって見えることがあります。

  • 液晶ディスプレイは、ある一定範囲の振動周波数かつある一定以上の振動加速度の環境で使用すると、液晶画面が白っぽく見える場合があります。これらの振動条件を外れると目立たなくなり、振動が収まると解消されます。

  • 同一画面を長時間表示していると表示されていたものが残像として残ることがあります。

  • 盤内に不活性ガスを充填した状態で長時間連続して使用すると輝度が低下する場合があります。輝度の低下を防ぐために、定期的に盤内換気を行ってください。詳細は、弊社カスタマーケアセンターまでご連絡ください。
    https://www.pro-face.com/trans/ja/manual/1015.html

警告
目と肌の重傷
液晶ディスプレイの内部には、刺激性のある液状の物質が含まれています。
  • 液状の物質が直接皮膚に触れないようにしてください。
  • 破損したり、液体漏れを起こしたディスプレイを扱う場合は手袋を使用してください。
  • 液晶パネルの周辺で先端が鋭利な物体や工具を使用しないでください。
  • 液晶パネルは丁寧に取扱い、パネル材に穴、破裂や亀裂を起こさないようにしてください。
  • 破損により液体が流出し皮膚に付着した場合は、すぐに流水で 15 分以上洗浄してください。また、目に入った場合は、すぐに流水で 15 分以上洗浄した後、医師に相談してください。
上記の指示に従わないと、死亡、重傷、または機器の損傷を負う可能性があります。
注記
ディスプレイ寿命の短縮
同一画面を長時間表示せず、表示画面を周期的に切り替えてください。
上記の指示に従わないと、機器の損傷を負う可能性があります。

一般的なサイバーセキュリティー情報

近年、ネットワークに接続されているパソコンや生産プラントの数が増加するにつれ、不正アクセス、データ漏洩、操業中断などのサイバー脅威の可能性が高まっています。したがって、このような脅威から資産やシステムを保護するために、あらゆるサイバーセキュリティー対策を考慮する必要があります。

Pro-face 製品を安全に保護するために、Cybersecurity Best Practices のドキュメントに記載されているサイバーセキュリティーのベストプラクティスを実施することが最善策になります。

Pro-face は、追加情報およびサポートを提供しています。

  • Security Notification ページからセキュリティー通知をご確認ください。

  • 脆弱性およびインシデントについては、こちらからご連絡ください。

製品関連のサイバーセキュリティー情報

サイバーセキュリティー を参照してください。

本ドキュメントの翻訳言語

関連マニュアル

文書のタイトル

参照番号

サイバーセキュリティーベストプラクティス

一般的なサイバーセキュリティー情報 を参照してください。

HMI/IPC サイバーセキュリティーガイド

PFHMIIPCCS-MM01-EN (ENG)

PFHMIIPCCS-MM01-JA (JPN)

ソフトウェアマニュアルなど本製品に関連するマニュアルは、Pro-face ダウンロードページ (www.pro-face.com/trans/ja/manual/1085.html) からダウンロードできます。

非包括的または差別的な用語に関する情報

弊社は、責任ある、ソーシャルインクルージョン(社会的包摂)を掲げた企業として、非包括的または差別的な用語を含む文書および製品を順次更新しております。このように努めてはおりますが、弊社が提供するコンテンツに、お客様が不適切と感じる可能性のある用語が含まれている場合がございますことをご了承ください。

商標

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本書に記載の製品名は、それぞれの権利者の登録商標である場合があります。

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